願わくば、みかんの花咲く里で

間もなく80歳。笑いながら、怒りながら、もしかしたらべそかきながら、自分を励まして生きていく記録

"北京の自転車" から "Uber" へ

 図書館へ行く道で、こんな配達自転車を見た。

普通この手の配達は、自転車で荷物を乗せるリヤカーを引っ張っているだけだけど、これはすごい! 

・リヤカーの後ろに荷物運搬台車を準備している。

・人が乗るサドル部分にも大箱が取り付けてあって、そこに配達品が詰まっている。

・さらに小さい配達品は、前かごに詰めてある。10個ぐらい入っていた。

この人は、こういう配達で1日どれだけ稼ぐのだろうか。

 14~15年前だったか、新宿武蔵野館で1か月間、「中国映画祭」(?)というのをやっていて、その中の呼び物の作品が「北京の自転車」というのだった。

 この「北京の自転車」は2001年のベルリン国際映画祭で「銀熊賞」を取ったのだったが、中国国内では上映禁止となったということだったので、上映禁止作品とは一体どんなものだろうという興味で、見に行った。

 ストーリーは

 農村から北京に出てきた農民工の17歳の少年が、自転車宅配便の仕事を得た。会社から自転車が貸し出され、一定の配達を行えば自転車が自分の物になるというシステムだった。あと1回の配達でそれが叶うという時、自転車が盗まれてしまう…………。そこからストーリーが発展していく。

 出てくる少年たちの生活の階層、高層ビルのそびえたつ1本裏通りの路地では縁台でステテコ姿で囲碁に興じる老人たち………

 映画が描くのは、世界第3位に(その頃は3位だった)経済発展した中国の都市に現れた格差の現実だった。これを中国政府は見せたくなかったのだろう。

 

 この映画を見た時、私は「やっぱりまだまだ中国はおくれているなぁ😲大事な書類も自転車配達便の少年に頼っているんだ~😲❗」と思った。

 それが20年経ったら、なんということ❓❗ 日本の姿ではないか❗

 今、東京では街角に5分も立っていれば、何台も「ウーバーイーツ」の自転車を見かけるし、その合間に「クロネコさん」などの自転車も通る。中国に20年先を越されてたとはね~ぇ!

 ところで「ウーバーイーツ」は簡単に言えば、むかし近所の食堂から出前配達を頼んでいたけど、それがもっと広い範囲の店からの配達を、第三者に頼むものと考えればいいようだ。でも、NETが使えない年寄りには利用できない。私も利用したことがない。

 年寄りは、生きていくの、どんどん難しくなるね~ぇ😒😥😓😨 

 ところで、ウーバーイーツで働く人の給料が、だいたい月24万円~32万円ときいて、ちょっと驚いた。もっと安いのかと思っていた。

 じゃあ、さっきのウルトラ・ヤマネコさん、40万円以上だろうな😲