(きのうの続き)
野次馬2、3人も去り、件のデブでか兄ちゃんも去り、傍に立ててくれてあった自転車のハンドルを握って歩き出してみると、どこかがゆがんだらしく、こすれた変な音がして乗るのはちょっと危険な感じがする。
😥:これじゃあ、おにぎり屋はもうあきらめか~🍙
こうして、当日はおにぎりも持たず、転倒でちょっと汚れたシャツとパンツで、頭はぬれねずみみたいになって、10分ばかりの道のりを自転車を引いて帰った。
ソファーに座って、自分の体を観察してみる
頭はボ~~ッとしてないか? うん、ちょっとぼ~って感じもあるけど大丈夫。
吐き気はしないか? こっちは無し、じゃあ、大丈夫。
ということで、先ずは何もしなくても大丈夫だろうと判断した。
少しして二階への階段を登ろうとして、「痛~~い!」尾骶骨のちょっと左が痛くて、階段上りはソロリソロリ。そ~~っと触ってみると、ちょっと腫れている。
夜、頭を洗って、「あれっ、痛たたた…」右後頭部に小さいタンコブがある。
衣類を着替えた時、わかった。左肋骨のあたりも打ったようだ。
私には「自分がどうしてどうなったか分からない」という体験が2回あり、今回は軽いけど、その3回目。
1回目は:小学校に入学して、多分1週間目くらいの時のこと。
そのころ町中に住む子たちは幼稚園経験があったが、大半の子たちは農村出身で、小学校が初めての集団生活だった。私もその田舎っぺだったが、気だけは強くて町の子に負けなかった。
「鉄棒」などというものは初めて見たのにもかかわらず、「こんな簡単なもの、私だってできる」と鉄棒に跳びのって前回りをした。そのとたん、世界がぐるぐる~っと回り、私は地面に顔面からペシャっと落ちてしまった。
鼻血を出しただけでなく、多分脳震盪を起こしたのだろう、気が付いたら保健室のベッドの中に寝かされていた。
2回目は:10年位前。アルゼンチンでバスから振り落とされた時のこと。
アルゼンチンの路線バスは前乗りで、降りるドアは半ばと後ろとにある。バスの後方は車体が2段くらい高くなっているので、降りるのにも後ろドアだと、2段降りて3歩目が地面となっている。その後ろドアから私が片足を空中に出したところでバスが発車し、私は地面に振り落とされた。そして、コロコロっと転がったのではないかと思う。そのあたりがどうなったか思い出せない。みんなが叫んでいる中をバスは逃げ去った。
その辺りにいた人たちが歩道まで私を運んでくれ、「あのバスを訴えろ、訴えろ」と憤慨してくれたが、3日後に帰国となっていた私にはどうしようもなかった。たとえ3日後じゃなくたって、スペイン語もままならない旅行者の私にはどうしようもなかっただろう。
その時の症状は、脳震盪で直後の記憶がない、アパートへ帰って寝るまでの約1時間、頭がぼ~~~っとして、ガンガンと痛く、直立歩行が結構難しかった。
頭頂にものすごいタンコブができていたので、アパートで頭を冷やしながら寝た。
しかし、一晩寝ていたら何とか治ってきたので、だれにも相談せず、3日後には帰国の途についた。
問題は、その後のこと。数日して、尾骶骨が痛くなって、ちょっと動いただけで激痛が走って、もう動けないほどになった。
「こういう時は整形外科に行ってもレントゲン撮るだけで、何もしてくれないな」
そう思って、近所のカイロプラクティックに行った(この判断が正しかったかどうかはわからない)そして、施術師に話した。
「何も思い当たることはありません。ただ、ちょうど1週間前、アルゼンチンでこういうことがありました。頭にこぶはできましたが、体のほうは何ともありませんでした」
施術師の話では「今まで体が緊張して固くなっていたが、その緊張が解けて、その日に打ったところが今になって痛くなったのだろう」とのことだった。
そして、その後の5、6日の施術で治ったのだった。
だから、今回も1週間後が危ないかもしれないぞ!😨⚡