願わくば、みかんの花咲く里で

間もなく80歳。笑いながら、怒りながら、もしかしたらべそかきながら、自分を励まして生きていく記録

「やんばる」の山道、おもしろ標識

 沖縄はここずっと☔☁の天気予報の日が多くて、明日からの1週間も晴れそうにない。ところが昨日は予報を裏切って、朝9時半ころからからっと晴れてきた。

🤔:こんな日、家でくすぶっていることはない!! 

  よしっ、今日は「やんばる」ドライブだ!

 

 今、私には最後の締めくくりの2~3日分の集中を要する家仕事があるが、幸い今日から日曜日まで研修生たちは「本土の親戚訪問」で留守である。だから、仕事は、金土日の3日間で片付けられるだろう。

 私には行ってみたいところが残っていた。「やんばる」の山道を走ってみることだった。今回行かなければ、おそらく再びそのチャンスは巡ってこないかもしれない。

 

 東村から島の東岸を通っている県道70号線で辺戸岬に向かって北上し、途中、左折して県道2号線で島を横断して西岸の国道58号線に出ること。その後、そのあたりで林道に入って南下し、大宜味村に出ること、それが俄かに考えた今日のコースだった。

 70号線を北上している間は、たまに南下する車とすれ違うが、2号線に入るとほとんど車に会うことはない。それで制限速度30km/hを守ってゆっくり景色を楽しみながら走っても、だれの迷惑にもならない。

 2号線に入ったところに「普久川ダム」というのがあって、そこでひとやすみと、車を止めたら、高齢者夫婦がお弁当を広げたところだった。聞いてみたら、なんと静岡県弁天島からきたとのこと。わが故郷の近くである。なんでも知人がここで玉砕したので、ここ3年、毎年お参りに来ているとのこと。でも、どういうわけか、車のナンバーはレンタカーではなかった。

 急こう配の「日光いろは坂」の倍くらいのくねくね道を登って、下って、国道58号線に出たら、ちょうどお昼。道の駅「ゆいゆい国頭」で昼食。

 腰に小さな名札を付けた少し若めの高齢者の観光団体がバスで入ってきた。雰囲気的には恐らく本土からの観光団だろう。

 この辺りから林道に入りたいのだが、私の安レンタカーにはナビが付いてないし、持っている地図も10万分の1なので、道は薄い線で示されているだけで、どこを入ったものか、選択が難しい。土地の人に3回ばかり聞いたが、それでもよくわからない。

🙄:まっ、いいか~。道は続いている。どうしても分からなくなったら戻ればいい。

 1:30、「ゆいゆい国頭」を出発。村を抜けて山道に入る。

くねくね、くねくね、くねくね……~~……~~

 初めは舗装道路だったが、次第に舗装のない、頭上を大木に覆われたトンネルみたいな薄暗い道になる。数日前の雨が残っているから、スリップには気を付けよう!

 これ、大丈夫かな? 時計とガソリン量をチェックしながら走る。道というものは続いており、いつか必ずどこかの村に出るはずだ。そんなところを2時間ばかり走る。

 

 やっとそんな道が終わって舗装のあるところに出たら、三叉路になっていて、そこにドラマ「三匹のおっさん」みたいな、3人のおっさんが車を止めていた。

🤔:あの~、林道を通って、大宜味村の方へ抜けたいんですけど、どっちへ入れば…

😶‍🌫️🤐😲:大宜味村はこっちの方向ですけどね、大分迷いそうな道ですよ。

     あっちに下りて58号で行く方がいいですよ。

🙄:58号ですか~? 私、58号から入ってきたんですけど~。

  幸いナビもないから「迷い道」を楽しんでいるんですけど~。

 

 結局、「3匹のおっさん」のアドバイスに従って、くねくね道を下って、この日の小冒険ドライブは終了とした。

 たくさんの面白い道路標識に出会ったドライブだった。