願わくば、みかんの花咲く里で

間もなく80歳。笑いながら、怒りながら、もしかしたらべそかきながら、自分を励まして生きていく記録

東京のオアシス・等々力渓谷公園

 等々力渓谷公園」東京で「渓谷」と名の付く唯一の場所と聞いていたので、前から行ってみたいと思っていた。そう遠くはないのに、なかなか行くチャンスがなく、やっと今日「忙中閑見つけ」行くことができた。

 川べりを歩くと、涼しい風が渡ってくる。「吹いてくる」というより「渡ってくる」

”ああ、しあわせ!”そんな思いを作ってくれる場所である。

 

この道、わずかに上り勾配になっているが、そこをしばらく行くと、青年が不思議な楽器を奏でていた。見たこともない楽器で、たった1枚の鍋の底みたいな金属板がどうしてこんなに高さの異なる音を出すのか、不思議で、しばし聞きほれていた。とても涼やかな音色である。

 彼が演奏したCDを売っているのだが、私が見ている間には、残念ながら1枚も売れなかった。

 「渓谷」だから、この先は登り坂になっていて、そこを登っていくと、途中にいろいろなお地蔵さまが祭られており、最後は「等々力不動尊である。

 何の知識も持たないで行ったので分からないのだが、どういうわけか、すべてのお地蔵様に「松毬=松ぼっくり」が供えられていた。見渡したところ、どこにも松の木などないのに。

 

 確かに木々は高く天に向かって伸びており、流れている川の水はきれいで、渡ってくる風は爽やかで……、いいのだが、期待しすぎていたせいか、ちょっと物足りなかった。もうちょっとゆっくり歩けばよかったのか………??