願わくば、みかんの花咲く里で

間もなく80歳。笑いながら、怒りながら、もしかしたらべそかきながら、自分を励まして生きていく記録

タクシーと言えば…思い出す💕

前々回、ミャンマー人の学生に質問をされたことから、日本とミャンマーのタクシーのことを書いた。その時「タクシーなんて、私みたいな貧乏人が乗るものではない」と思い、学生たちにもそう言った。確かに年金生活者になってからタクシーには乗らなくなったが、ちょっと思い出してみれば、外国では実によくタクシーに乗っていた。

 その中で、一番思い出すのが、アルゼンチンのタクシー🚖

 現地のJICA事務所から「タクシーは信号待ちや渋滞で停まっている時、(運転手とグルの)強盗が乗ってくるから、乗ったらすぐに全部のドアをロックしてください。出したお金を偽札だったと言って取られることがあるから、大きいお金は持たないでください」ときつく言われていたから、タクシーには乗りたくなかった。

 ところが、私の仕事は毎日が交通機関を使って、日によって違う移動先に行ってするものだった。バスターミナルや駅に行ってみると、その日は電車もバスもストで動かなかったり、バスが途中で故障してストップしたり……、まともに移動できないことが多かった。しかし、着任1年目は、地理に不案内な上に言葉が分からないから、ほかのルートを探すこともできず、そんなときはタクシーを使うよりほかなかった。でも、タクシーはとにかく怖かった。

 ブエノスアイレスのタクシーは黒いボディーに黄色い屋根。(上の写真)

 さて、近郊地区の仕事は午後から始まり、終わるのは8時9時になる。それで、帰りはREMISという予約システムのタクシーを使う。これは会社もドライバーも料金も予めわかっているのでいいのだが、こちらもまた怖い。と言うのは夜の郊外は、赤信号で停まろうものなら、車はバラバラっと強盗集団に取り囲まれる。それでREMISは赤信号を無視して突っ走る。速度を緩めもしない。だから、どこかで交通事故を起こすんじゃないかと、本当に怖かった。

 

 ウルグアイのタクシーも怖いことが多かったが、今回は割愛。

 タイ・チェンカム(タイのど田舎)のタクシーは面白かった。これも今回は割愛。

 タクシーじゃないけど、楽しかったのはミャンマーのサイカ(正確にはsade car)上左の写真。これももちろん料金は交渉制。初めは真っ黒に日焼けした肌にタトゥーの兄ちゃんが怖い感じがしたけど、彼らがたむろしている姿を見れば怖くない。

 近寄って行って、ガイドブックの写真を指差して「プリーズ!」 料金はいくらと言ったか分からないけど、私はいつも「OK !」この2語で交渉成立🥰

 

 上の右はブエノスアイレスで時々送ってもらった日本語の生徒のアッシー・ハビエルくん。もちろん日本語の生徒だから、何でも喋れてうれしい。無料だからさらにうれしい。

 

 ちょうどミャンマー人学生とタクシーの話になった時、読んでいたのがこれ「タクジョ!みんなのみち」 1年位前に同じく小野寺史宜の「タクジョ」を読んだ。こちらの方は題名通り女性のタクシードライバーの話だが、第2段「タクジョ!みんなのみち」は女性ドライバーが中心ではあるが、なかなか魅力的なタク男も登場して、もっと面白かった。

 これ読んで(もちろんフィクションだから、こんなことないかもしれないけど)タクシ―に対するイメージがぐ~んと変わった。

「タクシーは貧乏人が乗るものではない!」なんて言って、ごめんなさ~い😣😥