願わくば、みかんの花咲く里で

間もなく80歳。笑いながら、怒りながら、もしかしたらべそかきながら、自分を励まして生きていく記録

いったい、だれが悪いのか?

 南米研修生に日本語を教え始めて3週間経った。

1週間経った時、研修生から「月・火の午後は授業なしにしてほしい」と要望が出た。

「えっ!」 耳を疑った。自由なことがしたいのだそうである。

 

 今回、私が東村役場から仕事として頼まれていることは、研修生に日本語を教えて、12月5日に日本語能力試験N5を受けさせることである。「受験させる」ということは、「受からなくてもいい」ではなく、「できるだけ全員合格するように指導する」ということである。

 一般的に「はじめて日本語を 勉強する人が日本語能力試験N5 合格 のレベルに 到達するためには、 合計 約300時間勉強しなければならない」と言われている。

 確かに研修生たちには、毎日午前に3時間半、午後に3時間、じっと座って日本語の勉強をすることはつらいかもしれない。でも、途中で時々、また11月になると、いろいろ別の分野の研修などが入るので、日本語の時間は12月3日(金)までに165時間しかない。一般の基準の半分くらいの時間で、受験するのである。

 

 それで、実は彼らがまだ故国にいある間に、ひらがな・カタカナのプリントを10枚送り、これを完璧にマスターしてくるようにと宿題を出した。「南米人だから危ないな」とは思いながらも、「2か月半もあるから……」と多少の期待もしていた。でも……。

 現在、2人はひらがな・カタカナ共に大体大丈夫。でも、もう2人は50音表を見ながらでないと、ひらがなの読み書きすらできない字がかなりある。

 

 その日は、話し合いの末、「では、火曜日の午後は自由時間にしましょう」としたが、また次の週、「やっぱり、もう1日自由にしてほしい」と言ってきた。

 その結論はまだ出してないが、この「自由時間問題」をきっかけに、私と研修生の間が少しずつギクシャクし始めた。

 私からすれば、

😢:この研修内容は、プロジェクトの主催者である東村役場が決めたことで、

   経費もそこから出ているのだから、ちゃんと守ってほしい。

 :自分たちが守るべきこと(毎日、研修日誌を書くこと。時間に遅れないことなど)

  を守らないで、要求だけするのは認めることができない。

と思うのだが、

彼らからすれば

😩:こんなはずじゃなかった。もっとほかのことをしたい

😣:毎日、日本語ばかりやらされている。

😒:義務だから仕方がなくやっている。

🥵:こんなに沢山やりたくない。

それが学習態度の中に見えていて、私としてはとてもつらい。

 上の写真、これ、授業中の座り方です。あ~~~あ😶‍🌫️😱💦

これって、一体、だれが悪いんでしょう?