私が習っている日本舞踊教室は、京都から家元が来て直接稽古してくださるものなので、毎月3日間続けて行われる。7月分は28、29、30日だった。3日間とも猛暑で、稽古場までの往復だけで、くたびれ果ててしまった。
稽古場はクーラーが効いてはいるが、やっぱり浴衣は汗でじっとりしてくるし、マスクの淵は汗でびっしょり濡れてしまう。💧💦
それで、昔の暑かったことをいくつか思い出した。
ひとつは、高校の時、少しの間、剣道の道場に通っていたのだが、その暑中稽古のこと。防具を付けて稽古の番をまっていると、顔に汗が流れてくる。汗を拭きたくても、ちょっと指先で汗の流れを押さえたくても、面の隙間は細くて指が入らず、何もできない。目をしばたたかせてひたすら耐えるのみだった。
剣道の暑中稽古はホントに苦しかったなぁ。
武道以外では「寒稽古」とか「暑中稽古」という言葉は使わないようだが、もう一つ暑中のこと。
それは東京へ来てからの夏の踊りの稽古場のこと。そこで思い出すのは、自分が暑かったことではなくて、師匠が少なくとも1日2回は浴衣を着替える、その姿が今も眼裏に残っている。
超先輩弟子の〇〇さん(日銀に勤めていたおっかないハイミスだった)が師匠(男性)の後ろに回り、背中にふわりと浴衣を着せ掛け、師匠はその下の汗になった浴衣を外すという、そういうことが、自分の稽古の番を待っている間にしばしば行われた。当時はクーラーなどない時代だったが、そういえば、あの稽古場には扇風機はなかったのか??扇風機に当たったという記憶がない。
あの古い記憶と比べたら、今の稽古など何ということないではないか!
先生、ごめんなさい😥
さて、今習っているこの踊り、11月上旬、舞台で踊ることになっているが、私は仕事の都合で9、10月の稽古に出られない。つまり次の8月の3回で、稽古は終わり。
踊りなどというものは、気合を入れれば上達するというものではないし、この暑さで私の集中力もダメになっている。😓もう、ケ・セラ・セラである。